今回は奄美群島の生活を支える翼「日本エアコミューター(JAC)」さまからのご依頼で南国交通株式会社と連携して、沖永良部島で行われているSDGs(持続可能な開発目標)の達成のために取り組みを始めているみなさんを巡る、サステナブルツアーを開催しました。
参加者の皆さんは、鹿児島大学や崇城大学(熊本)のJACに関わり合いのある大学生のみなさんが島に来ていただきました。最初にフローラルホテル別館に昨年オープンした「カフェ&コミュニティースペース&オープンキッチン」で島の紹介と、言わずと知れた「うじじきれい団」の活動と一般社団法人ツギノバの大久保昌宏代表理事の沖永良部島と北海道/利尻島の人的交流の南北連携を深めていきながら関係人口の構築をしていく取り組みのお話をしていただきました。「人口減少は課題ではなく現象である」その背景にあるものを解決するための一つのトライアルである事業であることをお話ししていただきました。学生さんも大久保さんの生活スタイルに興味深々の様子でたくさんの質問が出ていました。そのあとは島の農家さんも交えた大懇親会となりました。翌日早朝は朝6時にホテルに迎えに行き「うじじきれい団」とビーチクリーンです。6年間ほぼ毎日続けている活動(FSR・ファミリーソーシャルレスポンシビリティ)です。マイクロプラスチックの脅威や美しい朝日を体感する朝活となりました。
朝日を望みながら感じたことを振り返り共有していきます。「一見すると美しいビーチにもこんなにも脅威が迫ってきていることに気づいた」と感想を述べる学生さんが多かったことが印象的でした。大きな冷蔵庫も流れ着いていたのですが男性4人で軽々と運んでいただき大変ありがたかったです。小さな取り組みが「継続することでしか見えない景色」があるというきれい団の父(智之さん)の言葉が印象的でした。
朝食後は様々な作物の生産を手がけている武元農園にお邪魔して「ズッキーニの圃場の主柱の設置と受粉作業」を行いました。始めて見る圃場に困惑した様子も見えていましたが、チームに分かれてそれぞれの業務を一生懸命に額に汗をかきながらやっているのが印象的でした。
次の方も先は、「畜産による循環の農業による地域活性化」のテーマで要ファーム代表「要秀人(かなめ・ひでと)」さんによる事業紹介プレゼンテーションをいただきました。ダイナミックに着々と取り組みが進んでいます。質問が絶えず学生から発言されて、「なぜ?沖永良部島への移住を決めたのか?」「なぜ?農業を選んだのか?」「なぜ?経産牛に目をつけたのか?」など、具体的な質問が多く出ていました。また、目の前で「牛」を見たのも初めてだという学生も多く残っていた餌を手渡しで食べさせてあげたりと微笑ましい光景が起こっていました。
前日の懇親会でも経産牛を最後まで美味しくいただく為の取り組みの結晶「きくらげ牛」のコースが提供され、皆さん笑顔で食べていただきました。お昼ご飯の後、「キクラゲ牛のブランディング」に挑戦。グループワークを行いながら、たくさんのアイディアが出てきていました。要くんも真剣に、時に微笑ましく見守っていたのが印象的でした。それぞれのグループごとに発表を行い共有もしっかりと行いました。普段の生活の中では触れることができない体験を学生のうちにできたことは非常に価値のあることだと思いますし、今回の参加者の半分はパイロット志望の学生だと聞きました。これからの活躍が非常に楽しみですし、また乗務員としてこの沖永良部島で再会できることが非常に楽しみになりました。
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